品質の安定した米をお届けするために、当農場では稲の成長を9つのステージに分けて管理しております。経験と勘だけに頼るのではなく、毎年のデータを蓄積して改善サイクルを回す体制を構築しております。その管理体制をご紹介いたします。
9ステージ管理とは
稲の一生を 育苗・代かき・田植え・活着・分げつ・中干し・穂揃い・登熟・稲刈り の9つに分け、ステージごとに作業記録と判断基準を設けております。
| ステージ | 内容 | 記録する項目 |
|---|---|---|
| 育苗 | 苗の準備 | 品種・苗代・葉齢・温度 |
| 代かき | 田面の均平 | 高低差・トラクター設定 |
| 田植え | 苗の植付け | 条間・株間・植付け深さ |
| 活着 | 根の定着 | 水深・活着日 |
| 分げつ | 茎の増加 | 茎数・追肥量・葉色 |
| 中干し | 落水・土壌固め | 開始日・終了日・ヒビの状態 |
| 穂揃い | 出穂・開花 | 出穂日・防除記録 |
| 登熟 | 実入り | 間断灌漑・落水日 |
| 稲刈り | 収穫 | 含水率・収量・乾燥設定 |
データ管理の仕組み
当農場では 「稲作ナビ」 というデジタル台帳を活用しております。
圃場ごとに以下のデータを蓄積しております。
- 水管理記録 — 水深の推移、入水・落水のタイミング
- 肥料・農薬の使用履歴 — 種類・量・散布日を圃場単位で記録
- 気象条件 — 気温・降水量と作業の関連
- 機械設定 — トラクター・田植機・コンバインの設定値
- 収量・品質 — 含水率・等級・食味値
これらのデータを年ごとに比較し、品質の改善に活かしております。たとえば前年に食味値が低かった圃場では、肥料設計を見直してタンパク含有率を下げる調整を行います。
品質へのこだわり
適期作業
暦ではなくデータで判断します。たとえば稲刈りの時期は、出穂後の日数ではなく、含水率と黄化率を測定して決めております。
トレーサビリティ
どの圃場でいつ何を行ったかを圃場単位で記録しているため、出荷する米の栽培履歴を追跡できます。
継続的改善
毎年の収穫後にデータを振り返り、翌年の栽培計画に反映しております。
- 品質が良かった圃場の管理条件を他の圃場に横展開
- 課題があった圃場は原因を特定し、翌年の管理を修正
年間の管理サイクル
9ステージの管理は年間を通じて以下のサイクルで回しております。
| 月 | 主な作業 | データ管理 |
|---|---|---|
| 1〜2月 | 機械整備・圃場計画 | 前年データの振り返り・翌年計画の策定 |
| 3月 | 育苗準備(種子手配・消毒) | 品種・苗代の記録 |
| 4月 | 育苗(播種・ハウス管理) | 温度・灌水・葉齢の記録 |
| 5月 | 代かき・田植え | 機械設定・条間株間・水深の記録 |
| 6月 | 活着・分げつ管理 | 茎数・追肥量・葉色の記録 |
| 7月 | 中干し | 開始日・終了日・田面状態の記録 |
| 8月 | 穂揃い・防除 | 出穂日・防除薬剤・水温の記録 |
| 9月 | コシヒカリ収穫 | 含水率・収量・等級の記録 |
| 10月 | 山田錦収穫 | 含水率・収量・等級の記録 |
| 11〜12月 | 出荷・保管管理 | 在庫・出荷先・品質の記録 |
このサイクルを毎年繰り返し、データの蓄積によって管理精度を高めております。
第三者評価
当農場の米は農産物検査を全量受検しており、等級証明書を発行しております。栽培履歴のトレーサビリティ情報もご要望に応じてご提供可能です。
| 評価項目 | 内容 |
|---|---|
| 農産物検査 | 全量受検。1等米比率の向上を目標 |
| 等級証明書 | ロットごとに発行可能 |
| 栽培履歴 | 圃場単位でのデータ提供に対応 |
| 残留農薬 | 防除暦に基づいた適正使用。ご要望に応じて検査可 |
産地見学
圃場の見学を随時承っております。実際の管理体制をご覧いただけます。
安心・安全への取り組み
| 取り組み | 内容 |
|---|---|
| 農薬の適正使用 | 防除暦に基づき、必要最小限の農薬使用にとどめております |
| 肥料設計 | 圃場ごとの土壌条件に合わせた施肥。過剰施用を避け環境負荷を低減 |
| 水質管理 | 排水による周辺環境への影響を考慮した水管理 |
| 記録の透明性 | 全圃場の栽培履歴をデータとして保管。ご要望に応じて開示 |
食の安全に対するお取引先様のご要望に、データに基づいてお応えいたします。
お問い合わせ
管理体制の詳細、圃場見学のご希望はお気軽にお問い合わせください。


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